2008年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
バス路線 補助増やせ
山下議員 地方再生に不可欠
日本共産党の山下芳生議員は二十七日の参院総務委員会で、生活に不可欠でありながら廃止が進んでいる地方のバス路線について質問しました。
山下氏の質問にたいし、神谷俊弘国土交通省自動車局次長は、二〇〇五年度までの十一年間の累計で九万一千三百八十七キロが廃止され、バス運行対策補助金はピーク時百十億円(一九九四年度)にたいし、〇八年度予算案では七十三億五千万円まで減っていることを明らかにしました。
山下氏が、「国の補助の対象路線は全体の何%か」とただすと、神谷次長は、全体の4・4%(〇五年度)しかないことを認めました。山下氏は、赤字路線の九割以上は地方自治体の単独補助で、しかも地方のバス路線維持に道路特定財源は使えないと指摘。「道路は整備されてもそれを活用するバスが走れない。これでは地方の再生、活性化にならない」と国の補助を抜本的に増やすことを要求しました。
山下氏は「一キロあたりの高速道路建設費が六十一億円なのに対し、国のバスの補助金は高速道路一キロちょっと分しかない。道路中期計画では高速道路に二十三兆円かける計画だ。道路特定財源を一般財源化し、バス路線維持にも使えるようにすべきだ」と求めました。