2008年4月2日(水)「しんぶん赤旗」

農業再生 共同広げたい

紙議員 新婦人と「プラン」で懇談


 日本共産党の紙智子参院議員(党国会議員団農水部会長)と有坂哲夫農漁民局長は一日、東京都文京区の新日本婦人の会中央本部を訪ね、さきごろ発表した日本共産党の農業再生プランを紹介し、懇談しました。大田みどり国民運動委員会委員が同席しました。

 有坂氏は、日本農業の荒廃と食料自給率39%への低下とともに、国際的な食料需給がひっ迫し輸出を規制する国がある情勢の大きな変化のもとで、農業再生は国内外から求められる重要課題だと強調。農産物の価格保障を中心にして所得補償の上乗せを政策の柱とする再生プランの具体的提言を説明しました。

 紙氏は、自国の食料主権の確立をせまった自身の国会質問や農業再生プランの懇談で寄せられている農業荒廃政治への怒りの声を紹介。農業者と消費者の共同で食の安全と地域農業の再生を目指す再生プランの提言については、「新婦人のみなさんはすでに実践的にやっており豊かな肉付けがある。共同をいっそう広げると展望が見える」とのべました。

 新婦人側は、高田公子会長、米山淳子事務局長、笠井貴美代、高橋和枝、玉田恵の三副会長が応対。高田会長らは、「私たちが運動してきたことを政策的に整理してもらえた」と歓迎しました。

 農民連食品分析センターの分析で農薬残留があるとわかったベビーフード製造メーカーが新婦人の指摘に対し、国産食材にかえ、残留もなくなり、“お母さんに応援してもらえる企業になる”と返答していることを紹介。学校給食に地場産供給の運動、食と環境を強調した新婦人中央委員会の様子も語り、「タイムリーな提言にこたえ新婦人の役割を果たしたい」とのべました。


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