2008年4月6日(日)「しんぶん赤旗」

弁護士が街頭で派遣法改正訴え

自由法曹団


 「働くルールを守ってワーキングプアをなくそう」。弁護士でつくる自由法曹団は五日、労働者派遣法の抜本改正を訴え、東京・JR新宿駅西口で労働相談やアンケート、宣伝を行いました。労働をテーマにした街頭活動は、一九二一年の団結成以来、初めて。

 新人からベテランまで約三十人の弁護士らの呼びかけは注目されました。

 派遣で働く四十代男性は、「有給休暇がなく、残業代は割り増し分が支払われていない」と相談。弁護士は、どちらも請求できると説明し、寮の仲間と一緒に取り組むことをすすめました。

 「月の手取りは十二万円。自分の働く現状を伝えたい」。ホテルの夜間宿直の仕事に住み込みで働く二十代男性はこう話し、アンケートに協力しました。「日給は四千五百円。社会保険もなく、休みは月四日しかない」

 同じくアンケートに答えた派遣会社の正社員は、日雇い労働者を多めに集めているため、派遣先が仕事をキャンセルすると交通費も出さずに帰すことがあると話し、「こんな人材派遣はなくし、企業は正社員で雇うべきだ」とのべました。

 自由法曹団・労働問題委員会の鷲見賢一郎委員長は、「ワーキングプアは国民的な課題。国民と力をあわせて、貧困をなくし、派遣法の抜本改正に頑張りたい」と話していました。



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