2008年4月13日(日)「しんぶん赤旗」

9条再発見 世界会議 多彩な企画


 「9条世界会議」(五月四日〜六日、幕張メッセ)の実行委員会は同会議を、世界の人々とともに九条の意味を考え、世界の平和に役立てていくために何ができるのか話し合う場だと位置づけています。「日本の私たちにとっては、平和憲法の意味を再発見し、九条をもう一度選びとるチャンス」と強調しています。


 昨年五月には、改憲手続き法が成立しました。その後、国民が安倍政権を退陣に追いこんだことは、改憲勢力のシナリオを大きく狂わせました。しかし、福田政権のもとでも依然として改憲への動きは続き、海外派兵恒久法制定をねらう動きが目立ち始めています。

考える場用意

 実行委では九条の理念の素晴らしさを確認するだけではなく、米国が行う戦争への協力など日本の現実はどうなのか、九条をどう生かすのか、真剣に考える場も多数用意するとしています。

 初日の五月四日には、戦場の現実から九条を考えるトーク「イラク、アメリカ、日本」が行われます。

 米国のイラク帰還兵やイラク人の人道支援ワーカー、米国の元陸軍大佐・外交官でイラク戦争に反対して辞任したアン・ライトさんが出演し、日本の雨宮処凛さん(作家)、高遠菜穂子さん(イラク支援ボランティア)と語り合います。

 翌五日には「九条を生かす」を主題に分科会が行われます。「世界の紛争と非暴力」「アジアのなかの九条」「平和を創る女性パワー」「環境と平和をつなぐ」「核時代と九条」「日本の九条の今」の六つのシンポジウムが開かれます。

 内外の専門家やNGO関係者、そして、呼びかけ人の品川正治さん(経済同友会終身幹事)、湯川れい子さん(作詞家)、浅井基文さん(広島平和研究所所長)、香山リカさん(精神科医)らも討論に加わります。

 自主企画も、平和委員会の企画など数十開催、展示など百規模のブースも出されます。

 全体の参加目標は四、五日で一万人規模。三百人規模のボランティア態勢を組むため、実行委は毎週説明会を開くなど活発に取り組んでいます。

各都市で開催

 実行委には、知人の紹介やホームページなどで「世界会議」の開催を知った全国の市民から「自分も何かできないか」と連日のように電話やメールがきています。

 「9条世界会議」は、広島(五日、アステールプラザ)、仙台(六日、サンプラザ)、大阪(六日、舞洲アリーナ)の各都市でも開催されます。

 「9条ピースウォーク」も二月二十四日、広島から出発。開会日に幕張メッセに到着します。


 チケットは、5月4日、5日とも、前売り券(1000円)、当日券(1500円)。

 詳しくは、ホームページhttp://whynot9.jpまたは、実行委員会電話03(3363)7967まで。前売り券は全国のローソンでも購入できます。



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