2008年4月18日(金)「しんぶん赤旗」
道路総額方式やめよ
参院委 山下議員が追及
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日本共産党の山下芳生議員は十七日の参院総務委員会で、高速道路を中心とした道路建設にあくまで固執する政府・与党の姿勢を批判し、「一般財源化というなら、総額先にありきの道路計画をやめよ」と迫りました。
政府・与党は二〇〇九年度から道路特定財源を一般財源化する合意をしながら、道路特定財源の根拠法と暫定税率を問答無用で復活させようとしています。
山下氏は「現在、根拠法も暫定税率も失効し、政府・与党の『一般財源化』方針を先取りしている状態なのに、なぜ後戻りさせるのか」と政府の矛盾をただしました。
増田寛也総務相は、「地方財政に混乱をきたさないことを大前提にしている」と答弁しました。
山下氏は「(本当の狙いは)これまで通り無駄な道路を造り続けることにあるのではないか」と指摘。十一日の政府・与党決定には、「必要と判断される道路は着実に整備する」との文言が入っていることなどをあげつつ、「『道路中期計画』(十年で五十九兆円)のようなはじめに総額ありき方式はやめるのか」と迫りました。
増田総務相は、「具体的な計画の内容は与野党協議で議論する」としか答えられませんでした。
山下氏は「政府として総額方式をやめるとも言えないのは、あまりに情けない」と指摘。学校の耐震化など道路以外にも緊急の課題はあるとして、「総額方式をやめれば、それらの分野に予算はまわる」と強調しました。
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