2008年4月18日(金)「しんぶん赤旗」
医師・看護師増やせ
医労連 医療危機打開へ行動
日本医療労働組合連合会(日本医労連、田中千恵子委員長)は十七日、医師・看護師増と医療危機打開を掲げて国会行動しました。各地から百八十人が参加しました。
国会内集会では、日本共産党から高橋千鶴子衆院議員、塩川鉄也衆院議員が出席。代表して高橋議員があいさつしました。党が昨年、看護師、医師不足解消のための提言を発表し、各地でシンポジウムを開いてきたことや二月に国会質問でとりあげたことを報告。「みなさんの医師・看護師増やせの署名、地方議会に意見書をあげさせる運動が、国会を変えつつある。実現のため力を合わせて頑張りたい」とのべました。
「みんなが声をあげ、医療費を上げさせよう」(国民新党・自見庄三郎参院議員)、「国民と医療労働者と手をつないで危機突破していこう」(社民党・阿部知子衆院議員)、「社会保障二千億円を削減させない提言をし、後期高齢者医療制度に問題提起をする」(自民党・寺田稔衆院議員)、「安心して医療・介護を受けられる制度をつくる」(民主党・山田正彦衆院議員)などとあいさつしました。
田中委員長は、医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟が十二日に開いたシンポジウムで、二千二百億円の社会保障削減中止、医学部定員削減を決めた閣議決定撤回を求める発言が相次いだことをのべ、「私たちの運動と世論の広がりの成果だ。医療現場と国民、国会が一致して、さらに運動をすすめよう」とよびかけました。
参加者は集会後、各党・会派の国会議員に、看護職員確保法改正、医師確保に向けた法律の制定、医療・社会保障予算の大幅引き上げなどを要請しました。
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