2008年4月18日(金)「しんぶん赤旗」

紛争解決 外交努力で

ローマ法王、米国に求める


 【ワシントン=鎌塚由美】二〇〇五年に就任以来初めて米国を訪問しているローマ法王ベネディクト十六世は十六日、ホワイトハウスを訪問し、ブッシュ大統領と会談しました。会談前に行われた歓迎式典で、ローマ法王は「紛争解決のための国際外交の粘り強い努力」を米国に求めました。

 ホワイトハウスとローマ法王庁による共同声明によると、ブッシュ大統領とローマ法王の会談では、「かなりの時間」が中東問題に当てられました。

 「共通の懸念」としてイラク問題が協議されたほか、パレスチナ・イスラエル紛争では「二国が共存するビジョンに一致して解決を図る」ことが確認されました。

 また共同声明で双方は「テロリズムおよび無実の人々に対し非道で暴力的行為の正当化に宗教をたくみに利用することを完全に拒否する」ことを再確認。「人権を尊重する適切な手段でテロに立ち向かう必要性」にも言及しました。



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