2008年4月19日(土)「しんぶん赤旗」

志位委員長が楊中国外相と会談


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(写真)握手を交わす楊潔チ中国外相(左)と志位和夫委員長=18日、都内

 日本共産党の志位和夫委員長は十八日、都内で、来日中の楊潔チ(ようけつち)中国外相と会談しました。

 志位委員長は楊外相の訪問を歓迎し、「日中平和友好条約締結三十周年の今年五月に予定されている胡錦濤国家主席の訪日を心から歓迎します」とのべました。また、今年は日本共産党と中国共産党の関係正常化十周年にもあたることに触れ、「この十年間に両党関係が発展し、日本の一部に起こった歴史問題での逆流に対しても、両党がそれぞれの立場で問題の克服のための努力をおこなったことが事態を打開し、両国首脳間の往来の回復につながったことを喜んでいます」と語りました。

 楊外相は、「あたたかい言葉に感謝します。日中平和友好条約締結三十年と両党関係正常化十年の記念すべき年に日本共産党指導部と会談できたことをうれしく思います」と表明。歴史問題をめぐる日本共産党の立場を「高く評価します」とのべつつ、胡錦濤主席の訪日が成功するよう協力を要請しました。

 志位氏は、チベットをめぐる事態を憂慮し、胡主席に書簡を送り、そのなかで中国政府とダライ・ラマ側の代表との対話による平和的解決を要請したことをのべるとともに、「中国政府は、ダライ・ラマ側との対話の問題について、ダライ・ラマ側がその障害となる問題点を持っていると批判していますが、そうした問題点も含めて対話のテーブルにのせて話し合うことが重要だと思います」とのべました。

 楊外相は、「友人からの提起として理解しました」とのべたうえで、「ダライ・ラマ側が国家の分裂活動、暴力行為、オリンピック妨害を中止すれば、対話は可能」などと、中国政府の考えを説明しました。

 志位委員長は、チベット問題での日本共産党の立場を重ねて説明するとともに、「今後とも両党関係が多面的に発展することを願っています」と表明しました。楊外相はこれに、「両党間の意見交換、交流を強めていきましょう」とこたえました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長、小池晃政策委員長、穀田恵二国対委員長、森原公敏国際局次長、笠井亮国際局次長、中国側から崔天凱・駐日大使、胡正躍・外務省アジア局長、劉建超・外務省報道局長、熊波・外務省アジア局参事官、宋国選・外務省儀典局副処長らが出席しました。 


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