2008年4月22日(火)「しんぶん赤旗」
ガソリン税の目的税化
一般財源化と矛盾
大門議員追及
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日本共産党の大門実紀史議員は二十一日の参院決算委員会で、政府・与党が二〇〇九年度から道路特定財源の一般財源化を言いながら、ガソリン税の暫定税率は維持しようとしていることを指摘し、「税率水準を維持するなら『課税目的』は、どうするのか」とただしました。
大門氏は、福田康夫首相が道路特定財源の一般財源化を表明する一方、暫定税率については「環境対策、地方道路整備などを考え検討」としていると指摘。この政府方針について「(政府は)暫定税率は今の水準を維持しながら、税収は『環境対策』『地方道路整備』などに使うという考えか」とただしました。
冬柴鉄三国土交通相は「(暫定)税率はそのままにしながら、環境とか道路に向けるということを考えているのだろう」などと答弁しました。
大門氏は「ガソリン税などの使途を『環境』や『道路整備』に限定し目的税化したら、(政府・与党がいう)『全額一般財源化』と矛盾する」と追及。しかし、冬柴国交相は、「(暫定税率をどうするかは)まだ到来していないこと。それを予測的にいうのは差し控えたい」などと述べ、明確な答弁を避ける姿勢に終始しました。
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