2008年4月25日(金)「しんぶん赤旗」
多重債務者問題解決めざす
超党派の議員連盟が発足
大門議員あいさつ
多重債務者問題の解決をめざす超党派の議員連盟が二十四日発足し、国会内で設立総会が開かれました。与野党から三十人を超す議員が参加。日本共産党からは佐々木憲昭、笠井亮両衆院議員、大門実紀史、仁比聡平両参院議員が出席し、大門議員があいさつしました。
昨年十二月に改正貸金業法が施行されました。同法は、サラ金など貸金業者への規制強化や、出資法と利息制限法の上限金利の間の「グレーゾーン(灰色)金利」撤廃などが柱ですが、上限金利の引き下げと貸し付けの総量規制については、導入を〇九年中としており、その間に一定の見直しを行うと定めています。このため、貸金業界や金利自由化論者などが、規制のなし崩しを狙って巻き返しをはかる動きも見られます。
同議連は、貸金業法の適正な見直しと執行、セーフティーネット貸し付けの充実など、多重債務者問題の全面的な解決を目指して定期的に会合を開くとしています。
総会では枝野幸男(民主)、後藤田正純(自民)の両氏を共同代表に選出。副代表となった大門議員は、「巻き返しの動きは許せない。見直しでさらに良い改正ができるよう頑張りましょう」とあいさつしました。
政府の多重債務者対策本部有識者会議委員の宇都宮健児弁護士が多重債務者問題の現状について報告しました。