2008年4月25日(金)「しんぶん赤旗」
業界献金 自民に7億円
山下議員 道路中期計画を追及
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日本共産党の山下芳生議員は二十四日、参院総務委員会で、政府・与党が道路中期計画に固執する背景に、政官業の癒着があることを指摘しました。
山下氏は、日本道路建設業協会の会員企業から自民党の政治資金団体への献金問題を取り上げました。
山下氏は、会員企業六十四社による献金総額(二〇〇四年―〇六年)が七億一千二百六十一万円にのぼり、役員三十三人中十三人が国土交通省などの官僚OBの天下りであると指摘。また、自民党に献金をして、道路特別会計の事業を〇六年度に受注契約した会員企業が、判明しただけで十八社、受注金額が六百六億円にもなることをあげ、「道路特別会計から工事を受注している企業からの献金はやめよ」と迫りました。
平井たくや国交副大臣は「献金は政治資金規正法や公職選挙法にもとづいて行うよう通達を出している」と述べ、献金を当然視しました。
山下氏は「大型道路中心の中期計画がやめられないのは献金があるからだと国民が思っても仕方ない。税金の使い道を国民が決めるためにも、道路中期計画をやめるべきだ」とただしました。
増田寛也総務相は「計画の内容はこれから決める」と、総額先決め方式を続ける立場を示しました。