2008年4月26日(土)「しんぶん赤旗」
バイオエネ
原料に穀物使うな
吉井議員指摘 廃棄物に限定を
|
日本共産党の吉井英勝議員は、二十五日の衆院経済産業委員会でガソリン等の品質確保法改正案に関連し、地球温暖化のもとで世界的に食糧危機が起こっていると指摘し、バイオマスエネルギーの開発・普及に当たっては穀物や飼料作物を原料にすべきではないと主張しました。
吉井氏は、食料自給率が39%と低い日本の現状も示し、「日本のバイオマスエネルギー開発は、家畜の糞などの農畜産廃棄物や間伐材、砂糖や酒類製造工場の廃棄物などに限定すべきだ」と求めました。
甘利明経済産業相は「(穀物飼料は)原料として使わないのが理想であり、そういう方向を目指したい」と答えました。
吉井氏は、風力や太陽光、小水力など再生可能エネルギー発電の普及を急速に進めるための制度設計とインセンティブ(奨励・刺激)が必要だとして、電力会社による固定価格での電気買い取り制度や、設備設置への補助制度の創設を提起。財源には、すでに国民が支払う電気料金に含まれている電源開発促進税や、石油石炭税を活用することが可能だと主張しました。