2008年4月29日(火)「しんぶん赤旗」
違憲判決軽視を批判
イラク派遣差し止め訴訟
原告ら首相に抗議文
自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟で、多国籍軍兵士の空輸活動を違憲と判断した名古屋高裁判決について、政治家や防衛省幹部から軽視する発言が相次いだことを受け、原告団の池住義憲代表(63)らは二十八日、福田康夫首相に対し、高裁の判断を尊重し、イラクから自衛隊を即時撤退させることなどを求める抗議文を首相官邸にファクスで送信しました。
抗議文は「首相が言うような単なる傍論として片付けられるものではない。発言は法の支配の原則や三権分立を否定しており、決して許されるものではない」などと厳しく批判。その上で「イラクからの自衛隊の即時撤退を強く求めるとともに、憲法を無視する姿勢に強く抗議する」と結んでいます。
同様の抗議文は町村信孝官房長官、高村正彦外相にも送信したといいます。
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