2008年5月4日(日)「しんぶん赤旗」

改憲団体が集会 世論変化にいらだちも


 改憲団体の「新しい憲法をつくる国民会議」(自主憲法制定国民会議・堀渉理事長)は三日、東京都内で、「新しい憲法をつくる国民大会」を開きました。約四百人が参加。新聞各社の世論調査で改憲世論が軒並み減っていることもあり、盛り上がりに欠けました。

 自民党の船田元・憲法審議会長代理は「本来なら、いまごろ国会で(憲法改正)論議が相当議論されているはず」と述べ、昨年五月に改憲手続き法の強行成立後、世論の反発などで衆参両院の憲法審査会が始動しない事態にいらだちを隠しませんでした。

 また、名古屋高裁のイラク派兵違憲判決に触れ「いま自衛隊派兵のための憲法九条の解釈はギリギリのところ」と指摘。自衛隊派兵の一般法(恒久法)の早急制定と、九条改憲の緊急性を強調しました。

 小池百合子元防衛相は「(現行憲法で)自衛隊は軍の位置づけになっていない。軍法会議の設置が急がれる」などと述べ、日米同盟のための九条改憲論を展開。平沢勝栄衆院外務委員長は、国会議員の改憲集会(四月)で民主党・長島昭久衆院議員が「改憲は民主党の党是」と発言したのをとらえ、「民主党を含めた話し合いで憲法改正へ持っていけることを示した」と歓迎しました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp