2008年5月9日(金)「しんぶん赤旗」

道路特例法案

きょう参院委採決

理事懇談会 共産党は反対


 参院財政金融委員会は八日、理事懇談会を開き、道路特定財源を十年間維持する道路整備財源特例法改定案の審議日程について協議しました。自民、民主両党は、九日に財政金融委員会と国土交通委員会の連合審査会で首相出席を含め質疑を四時間行った後、財政金融委員会で採決することで合意しました。

 日本共産党の大門実紀史議員は、前日の理事懇で、同改定案の参院での審議が「極めて不十分だ」として、採決に反対の立場を表明。この日も、あらためて徹底審議を求めました。

 同改定案は、“総額先にありき”で際限ない高速道路建設を進める道路特定財源の仕組みを復活させ、今後十年にわたり維持する、この問題の“本丸”となる法案です。衆院では国土交通委員会で、参考人質疑も含め二十時間五十五分間、審議されました。参院の委員会では、九日の連合審査会での質疑を合わせても、審議時間はわずか六時間にすぎません。

 福田康夫首相は、同改定案の衆院通過後、道路特定財源を二〇〇九年度から一般財源化する方針を表明。今後十年間にわたって道路特定財源を維持する同改定案との根本矛盾が大問題になっています。にもかかわらず、参院では、参考人質疑すら行われないまま、採決ということになります。



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