2008年5月10日(土)「しんぶん赤旗」
自民政治 どう変える
BS11番組で穀田国対委員長 「中身が問われる」
日本共産党の穀田恵二国対委員長は八日夜のBSテレビ「BS11」の討論番組に出演し、当面の国会対応など日本共産党の政治にのぞむ姿勢について語りました。
与党が十三日に道路整備財源特例法改定案の再議決を狙っていることについて穀田氏は、ガソリン税の再値上げを強く批判したうえで、「根本的に言えば民意を無視するものだ。首相の一般財源化の言明とも矛盾する」とのべました。
参院で与野党逆転した国会のメリットを問われ穀田氏は、住宅本体にも対象を広げた改正被災者生活再建支援法が通ったことや、「道路中期計画」に盛り込まれた五十九兆円の根拠について政府が資料を出さざるを得なかったことなどを挙げ、「国民の要求実現の可能性が拡大した」と評価。後期高齢者医療制度の廃止へ向けては、「すでに衆院で廃止法案を提出しておりその実現をめざす」として他の野党との協力を強調しました。
番組では自民・民主の「大連立」構想が議論になり穀田氏は、「“ねじれ国会”といわれるが、問題なのは国民とのねじれ」「『大連立』は究極のねじれだ」と改めて批判。「選挙で自民党を倒すといっておいて、恒久法や消費税増税を軸に自民党と手をつなぐのは公約違反」「『二大政党』が相互に変わりがないことを示した」とのべました。
「政権交代可能な二大政党制の実現」という民主党の打ち出しについて、「国民の声で政治が動く時代に入ってきた。自民党政治に変わる政治の中身が問われる段階だ。単なる政権交代ではなく政権の中身が問われる」と強調しました。