2008年5月11日(日)「しんぶん赤旗」
イラク難民の支援訴え
反戦女性団体が“母の日行動”
【ワシントン=西村央】十一日の母の日を前にした九日、反戦女性団体「コード・ピンク」はワシントン市内でイラク難民救済のためのシンポジウムと国会要請をおこない、戦争と占領の当事者である米国が難民対策、暴力の停止、宗派間の和解促進のための国際社会への貢献で力を尽くすよう呼びかけました。
連邦議会近くで開かれたこの日のシンポジウムには、イラク難民のバン・サーハンさん(32)も参加しました。
バグダッドに住んでいたサーハンさんは、イラク戦争開始翌年の二〇〇四年に、自動車への襲撃で夫と当時四歳の娘を亡くしました。その後、知人を頼って当時ゼロ歳児だった息子とともに渡米。現在オクラホマ州で暮らしています。
サーハンさんは「これから子どもの教育のこと、生活のことを考えると厳しいことばかり」と語り、アラブ人やイラクの人たちのなかでの協力だけでは限界があり、援助とともに新たな移民法の制定など将来の安定につながる措置を望んでいると訴えました。
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