2008年5月17日(土)「しんぶん赤旗」
派兵恒久法
今国会中に要綱案
自民座長が首相に報告
福田康夫首相は十六日、自衛隊の海外派兵をいつでも可能にする恒久法の制定について、自民党プロジェクトチーム(PT)の山崎拓座長と首相官邸で会い、検討状況の説明を受けました。山崎氏は与党のPTを来週設置し、六月十五日までの今国会会期末までに要綱案を策定したいとの考えを伝えました。首相は「公明党とよく協議して取り組んでほしい」と指示しました。
派兵恒久法で自民党は、これまでの派兵法の単なる延長ではなく、武器使用基準の緩和や活動類型の拡大などを通じて、海外での武力行使に道を開くことを狙っています。
自民党は当初、与党PTを二月下旬に発足させる予定でしたが、海上自衛隊のイージス艦衝突事故や国会情勢の影響で遅れていました。
与党などは、新テロ特措法の期限が来年一月に切れることから年内にも恒久法を制定しようと狙っています。