2008年5月19日(月)「しんぶん赤旗」
第二関門橋は高負担
無駄遣い道路財源 仁比氏ら視察
日本共産党の仁比聡平参院議員や田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック、中林よし子中国ブロック両比例候補、福岡・山口両県地方議員らは十七日、両県をつなぐ新たな第二関門橋(関門海峡道路)建設構想がある山口県下関市の現場を視察しました。第二関門橋は、道路特定財源の無駄遣いとして、世論の批判をあびる海峡道路計画の一つ。
視察では、第二関門橋の山口県側で、橋脚の始点の建設が予定される彦島の福浦港周辺を確認。第二関門橋につながる可能性が高い彦島有料道路やその先の道路の接続などを見て回りました。
仁比議員は、「特定財源の聖域に隠れ、利権と無駄遣いを暴露されながら推進することは許されない。建設されれば関係自治体の住民の経済や生活にかかる負担は重大になる」と話しました。
視察後の検討会議では、福岡県は具体化する計画案をすでにつくっていることや九州・山口の経済団体、自民党国会議員らが、国が第二関門橋構想の調査中止を明言した後も推進する姿勢を崩していないことなどが出されました。
関門海峡道路は、道路特定財源で詳細な調査が行われ、構想がつくられていたことが明らかになっています。近く閣議決定される見込みの国土形成計画や同計画を具体化する各地域計画に盛り込まれるか注目されます。