2008年5月23日(金)「しんぶん赤旗」
久間・秋山氏の喚問必要
軍事利権解明へ 穀田・井上氏が会見
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日本共産党の穀田恵二国対委員長と井上哲士参院国対委員長は二十二日、軍需商社「山田洋行」の元専務・宮崎元伸被告の証人喚問を受けて国会内で会見し、軍事利権の真相解明には、久間章生元防衛相と秋山直紀日米平和・文化交流協会常勤理事の証人喚問が不可欠だと述べました。
穀田氏は、宮崎被告が「圧力に感じた」という、久間氏の「(山田洋行オーナーの)山田親子はいい親子じゃないか」という証言などを引用し、「防衛予算をめぐる日米の軍需産業、防衛族、フィクサーといわれるものの、暗躍の内容が少しずつ明らかになってきた」と語りました。
久間氏のパーティー券を秋山氏の口利きで購入したという証言について、「秋山氏と久間氏とのただならぬ関係がいっそう明らかになった」と指摘しました。
証人喚問で質問した井上氏は、宮崎被告が証言の中で、山田洋行オーナー側が「久間先生に後見人になってもらった」「先生方なんて金を出せばどうにでもなる」と話していると聞いたことについて、事実であれば「大臣の権限にかかわってお金が動いたということで、大変重い内容だ」と述べました。
自民、公明両党が証人喚問に出席しなかったことについて、穀田氏は「喚問はもともと全会派で一致してきたこと。録音・撮影について意見が違うからといって出席しないのは、疑惑解明に背を向けているといわざるをえない」と批判しました。