2008年5月24日(土)「しんぶん赤旗」
元シベリア抑留者
賃金未払い解決を
共産党国会議員らと懇談
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戦後、旧ソ連によって過酷な労働を強いられた元シベリア抑留者らでつくる全国抑留者補償協議会(全抑協)は二十三日、国会内で集会を開き、日本共産党、民主党の国会議員と懇談しました。元抑留者らは野党共同による戦後抑留者問題に関する特別措置法案の今国会提出をめざします。全抑協から二十人が参加しました。
法案はシベリアやモンゴル抑留時の賃金未払いを特別給付金として支給し、強制抑留の実態解明や遺骨収集、犠牲者追悼、資料保存など歴史の継承事業を国の責任で実施するよう定めています。野党四党が参院に提出する予定です。
日本共産党の小池晃参院議員は四月の厚生労働委員会で舛添要一厚労相が問題解決に向け、きちんとやっていくと答弁したことなどに触れ、「必ず実現するよう力を尽くしたい」と語りました。
吉井英勝衆院議員は「参院で可決し、衆院で否決させるわけにはいかない。世論の力で追い込んでいくことがいよいよ大事」だとのべました。
寺内良雄全抑協会長(84)は「われわれも一緒になって提出していく気持ちで頑張っていきたい」と長年の悲願実現へ意気込みを語りました。