2008年5月28日(水)「しんぶん赤旗」
九条守る情熱 41万人分
憲法労組連が署名提出
建設や港湾、損保、大学、農協など十二の分野の労働組合などでつくる憲法改悪反対労組連絡会は二十七日、国会内で憲法署名の提出集会を開きました。集めた約百六十四万人分の署名のうち、四十一万五千人分を日本共産党など野党に手渡し、憲法九条を守るよう求めました。
憲法労組連は、全建総連など上部団体をもたない単産によって二〇〇四年に発足。昨年六月から一千万人署名を目標に取り組んでいます。
あいさつした新聞労連の嵯峨仁朗委員長は、百六十三万九百六十二人分の署名を、「一人ひとりの憲法九条を守る情熱だ」と強調。憲法を守れとの声が多数派になる情勢にあり、さらに署名を広げようと訴えました。
運動の報告で、全建総連の代表は、署名が自民党、公明党の与党をふくめて八十一人の国会議員に受け取られていると紹介。「運動と世論が広がり、情勢を変えている」とのべました。
出版労連の代表は、街頭宣伝に対する街の受け止めについて、「憲法署名は反響がよく、大きな世論の流れができつつある」と指摘。航空連の代表は月二回の宣伝を続けるなか、「昨年秋からビラがよく受け取られている」と語りました。
千葉土建の代表は、当初の二十五万から上積みし、四十万人分の目標を達成したと報告。「まだ通過点。さらに署名を集めていく」とのべました。
日本共産党の仁比聡平参院議員があいさつし、「草の根のたたかいが世論を変えている。力をあわせて頑張ろう」と激励。社民党のほか、初めて民主党の議員四人が出席しあいさつしました。
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