2008年5月31日(土)「しんぶん赤旗」
非正規雇用34% 最大に
15―34歳 「正規」19万人減
派遣労働者など非正規雇用者の割合が34・0%と過去最高を更新しました。総務省が三十日発表した労働力調査詳細集計の二〇〇八年一―三月期の結果です。
非正規雇用比率は、前年同期比0・3ポイントの増加で二期連続の上昇。正規雇用者が二十二万人減少したのに対し、非正規雇用者は十一万人増加しました。
特に十五―三十四歳では、正規雇用が十九万人減少。前期(〇七年十―十二月期)にも同年齢層で七十六万人減少しています。他の年齢層の正規雇用が増加する中で、五期連続の減少です。
東証一部上場の大企業が〇八年三月期決算で最高益を更新しているもとでも、若年層の正規採用が依然として抑え込まれています。
「ワーキングプア」(働いても貧困から抜け出せない人々)が社会問題となる中、正社員化を求めるたたかいが広がっています。しかし、依然として、企業が正規雇用から、賃金が低い非正規雇用に置き換える流れが変わっていないことを、調査結果は改めて示しています。
労働者派遣法を派遣労働者保護法に抜本改正することをはじめ、労働法制の規制強化が緊急の課題となっています。
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