2008年6月1日(日)「しんぶん赤旗」
給食補助の復活急げ
石井議員 食材値上げで切迫
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日本共産党の石井郁子議員は五月三十日、学校保健法と学校給食法の改正案が審議された衆院文部科学委員会で、養護教諭の複数配置基準の引き下げを含めた見直し、学校給食への補助復活などを求めました。
二〇〇一年の第七次義務教育諸学校教職員配置改善計画は、児童生徒数八百五十一人以上の小学校、八百一人以上の中学校などに養護教諭を複数配置するとしました。
石井氏が配置が完了したかどうかただしたのに対し、文科省の金森越哉初等中等教育局長は「複数配置は達成した」と答弁。石井氏は、「今、保健室にはさまざまな悩みや問題を抱えた子どもたちが集まってきている。基準も下げて複数配置をすすめるべき」と強く求めました。
また石井氏は、小麦粉など食材の相次ぐ値上げで、学校給食費の値上げや給食回数を減らすなど切迫した状況についてただしました。文科省の樋口修資スポーツ・青少年局長は「ある県では22%の市町村で給食費の値上げをしたと聞いている」と答えました。
石井氏が「文科省は、コメ、ミルク代の補助の復活など学校給食への補助を緊急に検討すべきだ」と求めたのに対し、渡海紀三朗文科相は「学校給食材料費は受益者負担で、給食費が払えないなら就学支援でという現在の考えでいい」などと答えました。