2008年6月4日(水)「しんぶん赤旗」

ヤミ金対策強化を

参院委 大門議員が要求

（写真）質問する大門実紀史議員＝３日、参院財政金融委

　多重債務問題対策の柱の一つであるヤミ金融業者の取り締まりについて、日本共産党の大門実紀史参院議員は三日、参院財政金融委員会で質問し、警察庁などに対策の強化などを求めました。

　ヤミ金業者の検挙実績を聞いた大門氏に対し、警察庁の井上美昭・長官官房審議官は「二〇〇七年の検挙件数は四百八十四件で、前年比で５０％増えた。都道府県警が取締本部で対策を強化してきたことで、一定の成果が出た」と答弁しました。

　大門氏は、弁護士らでつくる全国ヤミ金融対策会議などが五月末に実施した「ヤミ金１１０番」での聞き取り調査で、警察に相談した時の対応について七割以上が「対応が悪かった」と答えたことを紹介。「いまだに『借りたものは返せ』と相談者を突っぱねる警察官がいる。周知徹底を」と求めました。

　井上審議官は｢警察官向けの実践的な『相談対応マニュアル』を､必要に応じて改定している｡今後も適切な相談ができるよう､各警察本部を指導していく｣と答えました｡