2008年6月6日(金)「しんぶん赤旗」

政府、アフガンに調査団

陸自派兵狙い月内にも


 政府は四日、「対テロ」戦争支援のための海上自衛隊によるインド洋での給油活動に加え、アフガニスタンへの陸上自衛隊派兵の可能性を探るため、月内にも調査団を現地に送る方向で調整に入りました。複数の政府関係者が明らかにしました。

 調査団は、外務、防衛両省などの担当者で構成。現地で陸上自衛隊へのニーズがあるかや、活動できる治安状況かなどについて調査します。

 町村信孝官房長官は五月末、都内での講演で「給油活動の継続にプラスアルファして、何らかの活動ができるのか検討したい」と発言。福田康夫首相も「陸上の活動は日本が協力できるような態勢になればいい。可能性は常々考えている」(一日)と述べていました。

 インド洋での給油活動を継続するため、政府は八月下旬にも召集される臨時国会で、来年一月に期限が切れる新テロ特措法の改定か、派兵恒久法の制定かを探っています。一方、民主党も小沢一郎代表が国際治安支援部隊(ISAF)への陸自参加に積極的な姿勢を示しており、同党が提出している「アフガン復興支援法案」でも、派兵恒久法検討を盛り込んでいます。

 アフガンへの陸自派兵は新たな根拠法が必要になります。



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