2008年6月6日(金)「しんぶん赤旗」
精神障害者も適用を
運賃割引制度で高橋議員
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日本共産党の高橋千鶴子議員は四日の衆院厚生労働委員会で、精神障害者への対応が遅れている問題を取り上げました。
精神障害は、二〇〇五年の障害者自立支援法によって、身体障害、知的障害とともに制度的に一元化されました。にもかかわらず、身体障害や知的障害には交通機関の運賃割引制度が普及している一方、精神障害は一部にとどまっています。
高橋氏が「身体、知的と同じ扱いにすべきだ」と求めたのに対し、国土交通省の北村隆志総合政策局次長は、割引は各事業者の自主的判断とし、「関係者の理解と協力を求めていく」と答弁しました。
高橋氏は、宮城県で県当局やバス事業者に繰り返し要望している当事者の取り組みを紹介し、国交省と厚労省が互いに責任をあいまいにしないよう迫りました。
舛添要一厚労相は、「三障害は同じ取り扱いをすべきだ。国交相をはじめ関係閣僚と議論して制度全体として前に進めたい」と表明しました。