2008年6月6日(金)「しんぶん赤旗」
空港整備改定法案を可決
穀田議員 「地元に負担増」
衆院委
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衆院国土交通委員会は四日、空港整備法等改定案を可決しました。採決に先立つ討論で、日本共産党の穀田恵二議員は、大阪国際空港(伊丹空港)の地元に新たに整備事業費の負担を押しつけることは許されないとして反対しました。
質疑で穀田氏は、騒音訴訟の歴史的経過の中で一九七三年に環境庁が「航空騒音環境基準」(うるささ指数など)を決めてから三十年経過してもなお、住民は基準を超える騒音の中での生活を余儀なくされていることを指摘。「騒音に苦しむ住民に負担を求めるとは許せない」との追及に冬柴鉄三国交相は「申し訳ない」と答弁。
九〇年に国が大阪国際空港の存続を決めた「存続協定」について穀田氏は、環境対策の実施、空港の改修・改良にかかわる費用負担などについて今後も国が責任をもって対応するとしてきたことを指摘。「今回の改定で、地方への負担転嫁は明らかに『存続協定』の趣旨に矛盾している」と批判し、安全確保と騒音防止へ国が責任をもってとりくむよう強く求めました。
冬柴国交相は「国が責任を持つ事項だ」としつつ、関西国際空港ができた後の地元を含めた経過を述べるにとどまりました。