2008年6月10日(火)「しんぶん赤旗」
憲法審査会始動に反対
5・3集会 実行委が院内集会
「改憲原案」の審査権をもつとされる憲法審査会の規程づくりと、自衛隊の海外派兵のための恒久法制定が狙われるなか、広範な団体でつくる「5・3憲法集会」実行委員会は九日、院内集会を開きました。日本共産党、社民党の各国会議員が参加しました。
日本共産党からあいさつに立った笠井亮衆院議員は、会期末になって改憲派が憲法審査会の始動に躍起になっている国会情勢を報告しました。笠井氏は、国民のたたかいが、国会に改憲を議論する場をつくることを、この一年間阻止し、改憲派から“このままでは憲法の議論が忘れ去られてしまう”という声があがっていることを紹介。今回の改憲派の動きは、「九条の会」など、国民のたたかいが広がる中での焦りのあらわれだと強調しました。
また、与党プロジェクトチームで作業が進められている恒久法について、武器使用基準の緩和=武力行使まで可能にする危険を告発。「この危険な狙いを知らせ、摘み取るたたかいが大事。徹底して追い詰めるためにがんばる」と決意を表明しました。
笠井氏のほか、日本共産党からは、佐々木憲昭衆院議員、井上哲士参院議員があいさつ。社民党からは、重野安正幹事長があいさつしました。
集会では、「自衛隊イラク派兵差止訴訟」の川口創弁護団事務局長が、「(日本政府が)国民を欺き、無法な戦争に加担し続けていることへの怒りの判決であり、平和を願う運動や声が生み出した判決だ」と、イラク派兵を違憲とした名古屋高裁判決の意義を報告しました。
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