2008年6月13日(金)「しんぶん赤旗」
新憲法制定議員同盟
改憲論盛り上げへマスコミ動員狙う
自民、民主、公明、国民新各党の改憲派議員でつくる新憲法制定議員同盟は十二日、国会内で定例会を開き、改憲原案の審査権限をもつ憲法審査会の規程議決、早期始動を求める決議を改めて採択しました。昨年十一月、今年三月に続いて三度目の決議となります。
定例会では、読売新聞の赤座弘一、産経新聞の乾正人両政治部長が講演。中曽根康弘会長は「憲法改正運動について新聞の皆さんがどのようにごらんになっているか、憲法改正運動を推進していく上で助言をたまわらば非常にありがたい」とのべ、マスコミを動員して改憲論議を盛り上げていく姿勢をにじませました。
同会合には、議員三十四人が出席し、民主党から長島昭久副幹事長ら四人の議員のほか、鳩山由紀夫幹事長と前原誠司副代表の代理(秘書)が出席しました。
「読売」の赤座氏は「世論調査で改憲派が少数になったのは改憲の現実的見通しが遠のいたためで、何らかの条文の改正が必要だという人は七割はいる」とのべました。「産経」の乾氏は「憲法記念日に憲法問題を一面に出せないほど状況は深刻だ。憲法審査会の問題はじめ、話題が少ない」とのべました。また両氏はそろって、衆参ねじれ状況のもとで二院制の見直し論が改憲論議のテーマになると強調しました。
議員同盟では、七月上旬に次の定例会を開き、朝日新聞と毎日新聞の代表を招いて意見交換する予定です。
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