2008年6月15日(日)「しんぶん赤旗」
当直医1、2人が7割
休日・夜間 全国調査で判明
2次救急
入院を必要とする救急医療を担う「二次救急医療機関」のうち、休日・夜間の当直体制を医師二人以下としている病院が71%にのぼることが、厚生労働省の全国調査で分かりました。当直医が「専門外」や「患者対応中」のため救急搬送が受け入れられない事態が頻発しています。その背景の一端が裏付けられました。
調査対象は、全国三千百八の二次救急病院。このうち、当番日の勤務医師数が「一人」と答えたところは千三百三十一施設(42・8%)、「二人」が八百七十二施設(28・1%)で、あわせて七割ありました。「三人」は三百十九施設(10・3%)、「四人以上」が五百三十九施設(17・3%)となっています(二〇〇七年度調査)。
当番時間内に受け入れた患者数は全国平均で、一日につき二十・三人。うち入院患者数は同三・八人でした。
また、病院ごとに見ると、同一県内でも、年間数千台の救急車を受け入れている施設から、ほとんど受け入れていない施設まで、ばらつきがありました。
東京都の例で見ると、一施設当たりの救急搬送患者数は年平均で千五百三十一・九人ですが、最大で年七千三百三十七人から最小で年四十九人まで、大きな開きが見られました。
■関連キーワード