2008年6月16日(月)「しんぶん赤旗」
後期高齢者医療
廃止法案 審議入りを
NHK番組 市田氏、各党に提起
日本共産党の市田忠義書記局長は十五日放送のNHK「日曜討論」で、野党四党が提出した後期高齢者医療制度廃止法案が参院で可決後、衆院で審議入りできずにいる問題で、「与党の見直し案が正しいのか、廃止法案が正しいのか、(衆院で)審議入りし、大いに国民の前で議論する約束をしていただきたい」と与野党の幹事長に呼びかけました。
廃止法案は、十二日の衆院本会議で趣旨説明・質疑が予定されていましたが、十一日に参院で首相問責決議が可決されたのを受け、民主党、社民党、国民新党が衆院本会議をボイコットしたため、審議入りが見送られています。
市田氏は、日本共産党が審議入りを自民党に申し入れた際、野党四党を代表して共産党が趣旨説明・答弁を行うのはいいが、野党間の合意を条件とされ、民主党などの合意が得られなかったために「いまだ審議に入っていない」と、この間の経緯を説明しました。
そのうえで市田氏は、「廃止法案を出した党の責任を果たすために、たとえ(答弁者が共産党の)一党であっても質疑をやる」用意があると表明しました。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は、司会者から「廃止法案を衆院で審議しないまま(通常)国会が終わってしまっていいのか」と問われ、「仕方がない」などと発言。自民党の伊吹文明幹事長は、「通常国会はまだ会期中。市田さんのように審議をすべきだという考えの政党もあり、会期末まで国民のために努力をすることが先だ」と述べました。