2008年6月16日(月)「しんぶん赤旗」
小規模農家に支援金
生産強め穀物高騰抑制へ
エクアドル
【メキシコ市=島田峰隆】キトからの報道によると、エクアドルのコレア大統領は十三日、小規模農家を対象にした支援金支給や免税など一連の農業支援政策を発表しました。穀物価格が世界的に高騰するなか、国内の農業生産を強め、価格高騰の影響を抑えることが目的です。
支援策は、小規模農家が肥料や農器具などを購入する際の支援金として八十ドル(約八千七百円)から二百四十ドル(約二万六千円)を支給。生産コストを下げるために、付加価値税(消費税)を免除します。支援は今年いっぱい実施され、効果を見て継続の是非を検討するといいます。
コレア大統領は発表にあたり、「インフレとたたかうための重要な措置だ」と述べました。
五月にニカラグアで開かれた中南米諸国による食料首脳会議は、「国内農業生産を援助するために補助金を給付する」ことや「食料生産の発展に必要な資金にあてる基金を創設する」ことなどを決めています。