2008年6月17日(火)「しんぶん赤旗」

国保料

福岡市 引き下げへ

市民の運動が動かす

署名14万6千


 全国一高い国民健康保険料の引き下げを求める請願署名十四万六千人分(過去最高、人口の一割以上)が昨年末、市議会に提出された福岡市で十六日、市が引き下げを明らかにしました。

 市議会で日本共産党の比江嶋俊和市議の質問に市が答えたもの。国民健康保険料医療分の所得割料率を下げ、これまで介護分と合わせて年四十七万円の国保料を負担していた年所得二百三十三万円の三人世帯で国保料が一万四百円下がります。料率は昨年度の13・01%から12・49%に0・52ポイント下がります。

 昨年、市内の民主商工会、建設労働組合、新日本婦人の会、日本共産党などが「国保をよくする福岡市の会」を結成、行政区ごとの会もつくり、署名活動を広げました。国保運営協議会では国保料引き下げを求める意見が続出し、「市は国保料の負担軽減に努めるよう要望する」との答申が出ました。

 比江嶋議員は、一般会計からの繰り入れを大幅に増やして、全世帯の国保料を引き下げることと、市民が安心して医療を受けられるよう国保行政を改善することを吉田宏市長に要求しました。

 この日の市議会には「よくする会」からたくさんの市民が傍聴席につめかけました。同会の有馬精一事務局長は「毎年当たり前のようだった国保料値上げをはじめてストップさせ、半数以上の世帯で値下げを実現したのは市民運動の大きな成果です。引き続き運動を強めて、全世帯での国保料引き下げを実現させたい」と語りました。



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