2008年6月17日(火)「しんぶん赤旗」
岩手・宮城地震
牛にやる水がない
高橋・仁比議員に被災者訴え
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岩手・宮城内陸地震の被害状況を調査している日本共産党の高橋千鶴子・党対策本部事務局長(衆院議員)と仁比聡平参院議員は十六日、宮城県栗原市に入り、道路が寸断された現場や避難所などを回りました。
「代々、米作りをしてきたが、こんなことは初めて」と語る農民。大規模な土砂崩れで、水田用の用水路が崩壊。「これでは十五町歩の田んぼに水がいかない。大変なことだ」と不安を口にしました。
鶯沢袋地域の家では、庭が液状化しました。妻は「砂が噴き出し、驚きました。砂を一輪車で運び出すのが大変だった」と話し、納屋の柱や家の中の壁など「見えにくいところが壊れた」といいます。
断水と停電がつづく金沢地域は、地震後いち早く駆けつけた佐藤文男・党栗原市議候補が案内しました。道路の隆起や、がけ崩れなども激しく、十八世帯に避難指示が出ています。「牛を飼っている人は、いったん放そうかと考えている。昼間、一時帰宅して、家を片付けているが、年寄りも多くて大変だ」と語りました。
石楠花センターでは高橋、仁比両氏が被災者と懇談。「牛に飲ませる水もない」「いつ戻れるのか」などの声が聞かれました。
高橋、仁比両氏は、宮城県と栗原市の災害対策本部を訪問し激励。県庁では村井嘉浩知事が応対しました。調査には横田有史、遠藤いく子の両県議、党栗原市議団が同行しました。