2008年6月23日(月)「しんぶん赤旗」
ブラジル移住開始100周年記念式典
石井副委員長が出席
【サンパウロ=島田峰隆】日本人のブラジルへの移住開始百周年を記念する式典が二十一日、サンパウロ市内で開かれました。会場には日系人のほか日本からの代表団などが集い、盆踊り、武道、和太鼓、サンバなどの上演を楽しみました。
第一回ブラジル移民は一九〇八年六月十八日にブラジルのサントス港に到着。戦前、戦後あわせて約二十五万人が移住し、現在ブラジルには百五十万人の日系人社会があります。
サンパウロのカサブ市長はあいさつで、日本人が土地耕作や農業技術の改良に献身的に取り組んだ歴史を振り返り、「ブラジルが豊かな農業国になれたのは日本人移民の努力のおかげにほかならない」と語りました。
北東部リオグランデドノルテ州から参加した大谷節子さん(55)は、五十年近く前に移住した父親が始めたメロン栽培を続けています。大谷さんは「日本人の努力はとても評価されています。日系家族が四世帯しかない私の地域でも式典が開かれましたよ」と話します。
式典には、衆議院ブラジル移民百周年慶祝訪問議員団の一員として同国を訪問中の日本共産党の石井郁子副委員長も出席しました。十八日を前後して一連の記念行事が開かれ、石井副委員長は、ブラジルの政府関係者をはじめ、日系人団体や個人と交流を深めました。