2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」
薬害C型肝炎
原告、田辺三菱と交渉
来週にも合意書案に回答
薬害C型肝炎集団訴訟の原告団は二十三日、被告企業の田辺三菱製薬(旧ミドリ十字、大阪市)を訪れ、同社が薬害の責任を認め謝罪するなどの内容を盛り込んだ和解基本合意書の原告側最終案を提示しました。
原告団によると、同社は来週早々にも回答する意向を示したといいます。
同日午後三時から、山口美智子代表(52)ら原告七人と同社の松田伸一法務部長が、双方の代理人弁護士とともに面談。原告側が合意書案を手渡し、一人ひとりが思いを述べたといいます。
面談後、大阪司法記者クラブで会見した山口代表は「企業側と直接交渉できたのは大きな前進。田辺三菱は企業理念をきちんと見直し、心からの謝罪をしてほしい」と述べました。
同席した熊本市の原告出田妙子さん(50)は「初めて直接話し、これまでのことが思い出された。この企業がなかったら困難な人生を歩まなくてよかった」と涙ぐみ、「一日も早く合意してほしい」と力を込めました。