2008年6月26日(木)「しんぶん赤旗」
食と農考える集い
8首長からメッセージ 紙氏、党の政策紹介
大阪・泉佐野
大阪府泉佐野市で二十五日、日本共産党の紙智子参院議員を迎えて、「泉州地域の農業と食の問題を考えるつどい」が開かれました。日本共産党阪南地区委員会の主催。つどいには、近隣の自治体関係者、農業委員をはじめ農業者、消費者など四百六十人が参加しました。泉佐野市副市長が出席し、新田谷修司泉佐野市長の祝辞メッセージを代読しました。六市二町の首長からメッセージが寄せられました。
紙議員は、食糧危機に警告を鳴らす国連の世界食糧計画の報告を紹介し、日本の食料自給率アップの必要性を指摘。党の「農業再生プラン」にもとづいて、農家の実情に合った生産者価格保障、所得補償制度を拡充すべきだとし、「軍事費のムダを削ればすぐにでもできること」と強調しました。
パネリスト六氏が発言。泉佐野市のJA大阪泉州の農産物直売所「こーたりーな」の高田英範店長は、「地元農業の活性化」を目的に発展を遂げ、七百四十軒の農家が登録するまでになっていることを紹介し、「生産者とともに地産地消に取り組んでいきたい」と話しました。
農政経験者の山下徹雄さんは、二〇三〇年には中国一国だけで二億一千六百万トンの穀物が不足すると見込まれる食糧危機の深刻さを指摘。「日本の消費者が安心・安全な国内産の食料の必要性を真剣に考えるようになってきた今こそ、食料・農業政策を根本的に見直す絶好のチャンス」と語りました。
和気豊・党大阪19区国政対策委員長が泉州農業の現状と打開策について訴えました。