2008年6月27日(金)「しんぶん赤旗」
線維筋痛症の難病指定を
患者団体が厚労相と面会
小池議員同行
「線維筋痛症の難病指定を」。患者団体の線維筋痛症友の会の橋本裕子理事長ら四人の代表は二十六日、厚生労働省を訪れ、舛添要一厚生労働相に面会し、要請しました。日本共産党の小池晃参院議員が同行しました。
線維筋痛症は、原因不明の全身的慢性疼痛(とうつう)です。その痛みはさまざまで、重症化すると少しの刺激でも激痛が走ります。自力での生活が困難になる人も多くいます。日本での患者数は二百万人とも推定されています。
友の会の代表は(1)就労困難な患者が多く、身体障害者としての認定をして救済してほしい(2)難病指定と医療費の補助をしてほしい(3)治療に医療保険を適用してほしい―の三点を求めた二万八千四百五十五人分の署名を厚労相に手渡しました。
代表は口々に「治療法が確立していないため、身近な医療機関での受診を断られた」とか、「日本では未承認の新薬を個人輸入し、薬代が月五―六万円にもなる」などと発言。四分の三が女性患者で二十代から四十代の患者が多いことも指摘、「結婚出産をあきらめるケースや、痛みに耐えられず自ら死を選ぶ患者がいる」と、深刻な状況が語られました。
舛添厚労相は「難病予算が二十四億円というのは少なすぎる。百億円ぐらいに大幅に増やしたい。新薬もできるだけ早く使用できるようにしたい」とのべました。
小池議員は「患者さんの苦しみは計り知れない。要請に応え、すみやかに対策を」と訴えました。
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