2008年7月1日(火)「しんぶん赤旗」
原材料高く低い単価
業者青年が政府に改善要求
業者青年でつくっている全国商工団体連合会青年部協議会(全青協)の小林秀一議長らは三十日、中小企業庁に対して、業者青年の経営基盤の安定と地位向上のための施策拡充を申し入れました。
小林氏らは、業者青年は商売・経営を通じて「人に喜ばれる仕事がしたい」と向上心をもち、「事業の拡大・継承」を望んでいる、と全国業者青年実態調査の結果に基づいて指摘。一方、最近の原油・原材料高や低い単価・工賃、高い税金によって苦しんでいるとして対策を求めました。求めたのは(1)原油・原材料の高騰分が業者青年に押し付けられることのないよう具体的支援策の強化(2)適正な下請け単価・工賃の確保を保証する施策(3)業者青年の自家労賃を正当に認めるよう働きかける―など十項目です。
申し入れでは原材料高騰への対策など他省庁にまたがる問題では、中小業者の立場に立って強く働きかけるよう要請。
参加者が、原材料費値上げの実態を示し支援策を要望したのに対し、中小企業庁側は融資を迅速にし、条件変更も柔軟にせよと指導していると回答。融資相談の際、信用保証協会が立会人を拒否する事例があるとの指摘に対し、庁側は適切な指導を約束し、「若い」「経験が浅い」ということでの融資差別については庁側が「ないように指導する」と約束しました。