2008年7月6日(日)「しんぶん赤旗」

地産地消は最大のエコ

食料主権確立が必要

各国農民らリレートーク


 北海道洞爺湖サミットを前に札幌市で五日、食料主権を掲げて世界の農民、労働者によるリレートークが行われました。農民連、全国食健連と国際的な農民組織ビア・カンペシーナが呼びかけました。

 「地産地消は最大のエコ、食料自給率アップを」と新婦人の会員が横幕を掲げるなか、各国代表が発言しました。

 韓国、タイ、バングラデシュ、カナダの農民、フランス、スペインの各労組代表は、食料と環境破壊の背景には多国籍企業が利益をはかる市場万能主義の弊害があることを告発。家族農業で地産地消をもとに自給率を高める食料主権の確立が必要だと話しました。

 岡山県農民連の坪井貞夫会長は、“限界集落”といわれる地域崩壊がある一方で、地産地消の輪が確実に広がっていることを紹介し、「地域から全国、世界と連帯を広げよう」と訴えました。

 有明海の水門開放運動や水俣病・不知火患者会の代表らが発言しました。

 日本共産党の紙智子参院議員は、「農林水産業は自然と向き合っているだけに環境の変化に敏感であり、訴えは説得力を持っている」とあいさつしました。

 また、この日北海道農民連は、牛の着ぐるみを着て、バイオ燃料化でトウモロコシ価格が高騰して危機に陥っている酪農・畜産農家への支援を呼びかけました。



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