2008年7月7日(月)「しんぶん赤旗」
各地で演説会
共産党の躍進で、政治の中身 変革を
京都で志位委員長
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志位和夫委員長を迎えて六日、衆院京都1区の日本共産党演説会が京都市の「みやこめっせ」で開かれ、いすも増設し会場いっぱいの千六百人が参加しました。
志位氏は、「政治の中身を変える路線をもち、変える力をもった党がのびてこそ、国民の利益にかなった希望ある未来は開ける」と訴え、大きな拍手に包まれました。
こくた恵二国対委員長(衆院近畿比例・京都1区候補)が道路特定財源問題で、六つの海峡横断道計画を調査中止に追い込むなどの党の奮闘について報告。京都絞り工芸館の吉岡健治館長と「南区生活と健康を守る会」の佐野春枝副会長が期待の言葉をのべました。
この日は、奈良県吉野郡下市町で市田忠義書記局長、島根県出雲市で山下よしき参院議員、高知県安芸市で小池晃政策委員長が、それぞれ訴えました。
京都1区 志位委員長、穀田氏とともに
京都市で開かれた衆院京都1区の日本共産党演説会で、志位和夫委員長は冒頭、「来るべき衆院選で、京都1区では、比例代表での日本共産党の躍進と、小選挙区でのこくた恵二氏の勝利を」と力説し、大きな拍手に包まれました。
「総選挙で問われる本当の焦点は、『自民か、民主か』という政権の担い手の選択ではなく、政治の中身の変革だ」と力説。日本共産党が、アメリカいいなり、財界・大企業中心という「二つの政治悪」を大本から変える綱領の立場で、「攻めの論戦」を行ってきていることを述べました。
その上で志位氏は、雇用、医療、農業、地球環境の問題などで日本共産党が放ってきた攻勢的な論戦の「矢」の中身を紹介し、どの問題でも情勢との響きあいがあることを解き明かしました。
雇用問題での追及では、国民のたたかいとあいまって、派遣労働の規制緩和から規制強化への潮目の変化が起きていると指摘し、政府・与党も「日雇い派遣の原則禁止」の法改正を準備せざるをえなくなっているもとで、派遣法の抜本改正など人間らしい労働のルールをつくるために頑張り抜きたいと訴えました。
さらに、日本共産党が「九条守れ」と一貫して訴えてきた憲法をめぐる情勢でも、世論調査で改憲反対が多数になるなど、綱領との響きあいがあることを力説しました。
また、志位氏は、この間の新しい特徴として「自民党政治の古い枠組みの土台にある資本主義そのものの是非が問われてきた」と指摘。貧困、投機、環境の問題で資本主義の矛盾が深刻化し、さまざまな危ぐの声があがっていることを紹介しました。
志位氏は、まずは「資本主義の枠内での民主的改革」、「ルールある経済社会」を目指し、将来については資本主義を乗り越えた未来社会を展望する党綱領の立場を説明し、日本共産党の躍進を訴えました。
誘われて参加した大学生の女性(20)=京都市下京区=は、「初めて志位さんの話を聞きました。福祉の勉強をしていますが、お金の使い方が間違っていて、庶民の生活を第一にするのが政治の仕事だという志位さんの話はその通りだと思いました。どの党を支持するのか考え中ですが、もっと共産党の議席が増えればよいと思いました」と話していました。
演説会後、企画「志位さん、青年と語る」が開かれ、若者たちと志位氏が語り合いました。
首長ら党派超え参加
奈良・下市で市田書記局長
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日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が六日、奈良県吉野郡下市町観光文化センターで開催され、ホール、第二、第三会場もうめる六百二十人が参加しました。
党の選挙区候補を擁立しない衆院奈良4区で、党幹部を迎える演説会は初めてです。五條市と吉野郡三町八村から二人の首長や、議長、副議長、多数の議員が党派を超えて参加しました。
県委員長を先頭に全自治体に演説会の案内をしたほか、商店街ではほとんどの店でポスターを張らせてもらうなど、三百本の立て看板、六百枚のポスターを活用し、広く参加を呼びかけました。
地元を代表して下市町の中本康行副町長が東奈良男町長のメッセージを代読、吉野郡議会議長会の鍵本源則会長は「吉野の地に足を運んでいただき感無量です」と歓迎しました。
市田氏は、雇用の破壊と国民を痛めつける政治が社会保障抑制路線によってもたらされたと述べ、大企業・財界、アメリカいいなりの自民党政治に立ち向かい、国民の立場で打開策を示して奮闘する日本共産党への支援を呼びかけました。吉野杉で名高いこの地域の林業の問題に話をすすめた市田氏は、外材頼みの林業政策によって国内の山林が荒廃していると指摘。林業は、山を守り、災害を防ぎ、人命と地域の安全を守るものであり、外国産木材の輸入を規制することで、日本の林業をよみがえらせようと話しました。
豆田よしのり衆院比例予定候補は「地域で安心して暮らせるよう力の限り頑張ります」と決意を述べました。