2008年7月18日(金)「しんぶん赤旗」
生活できる最賃に
時給1000円以上要求 1000分間ハンスト
全国で一斉行動
厚労省前2000人
「今年こそ、生活できる最低賃金に引き上げろ」。全労連などでつくる国民春闘共闘は十七日、最低賃金の時給千円以上への引き上げなどを求め各地で行動しました。東京・厚生労働省前で千分間のハンガーストライキを行いました。全国から集まった約二千人が、「なくせ!ワーキングプア(働く貧困層)」と書いた手ぬぐいを一斉に頭上に掲げました。
八月の人事院勧告に向け、公務員初任給・臨時職員賃金の引き上げなどを求めました。
最賃の引き上げ目安額を議論している中央最賃審議会は、使用者側が大幅引き上げに背を向けています。
厚労省前の座り込みには、最賃の全国平均額にちなみ、六十八・七時間(三日間)のハンストに入った二人も参加しました。食費を削る低賃金労働者の要求に連帯し、かながわ生協労組委員長の福田裕行さん(44)と、神奈川労連県地域合同労組書記長の山下孝広さん(39)が実行。労働相談にあたる山下さんは、貯金や住む家がないなどの生活相談が増えているとし、「最低限の生活を保障できる最賃額に引き上げることが大事だ」と話しました。
日比谷野外音楽堂で開いた総決起集会で、全労連の坂内三夫議長は、物価高騰のなか、漁民のストライキなど政府に緊急対策を求める国民的な運動が広がっていると強調。最賃の大幅引き上げ要求も切実であり、「国民の生活危機突破、最低生活保障をめざし、たたかい抜こう」と呼びかけました。
集会後、銀座をデモ行進しました。
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