2008年7月19日(土)「しんぶん赤旗」
燃油代 市補助へ
「国県支援呼び水に」
宮城・気仙沼
宮城県気仙沼市は十七日、燃油の異常な高騰で漁船漁業が危機に直面していると市単独で燃油購入費に補助を出すことを決めました。A重油一キロリットル当たり千円の補助で、市は八月に開く臨時議会に三千八百万円の補正予算を提案する予定です。
対象となるのは、気仙沼遠洋漁協、県漁協気仙沼地区支所など市内の五漁業団体に所属する五トン以上の漁船です。遠洋四十四隻、近海二十八隻、沿岸船七十六隻の計百四十八隻で、期間は九月から来年三月までの七カ月間。漁業者は所属漁協を通して補助を申請します。
市の水産課の担当者は「これまでも国や県に要望してきたが、今の段階で手をこまねいているわけにはいかない。市自らが補助を出すことで、国や県の支援を引き出す呼び水になってほしい」と話しています。
A重油の七月の全国平均価格(予測値)は、一キロリットル当たり十一万五千四百円で、〇三年に比べ、約三倍です。