2008年7月24日(木)「しんぶん赤旗」

反貧困、憲法守る

結成20年むけ 全労連が大会


 全国労働組合総連合(全労連)の第二十三回定期大会が二十三日から二十五日までの日程で、東京都江東区で始まりました。労働戦線再編のなかでたたかう伝統を受け継いで結成されてから来年十一月で二十年。節目の大会として、貧困をなくし憲法を守り生かすことなど、国民の要求が政治を動かす情勢を踏まえて攻勢的にたたかう運動方針と新執行部を決めます。


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(写真)全労連大会であいさつする坂内三夫議長=23日、東京都江東区

 坂内三夫議長はあいさつで、反共・労資協調と特定政党支持義務付けを打破した全労連結成の意義にふれ、「労働者にとって歴史的な選択となった」と力をこめると、拍手が起こりました。

 「資本からの独立」「政党からの独立」「一致する要求にもとづく統一行動」を掲げて前進してきた成果を強調し、人間らしい労働と暮らし、平和を守り、労働戦線の再統一をめざす目標に向かって大きく歩み出そうと訴えました。

 大会では、非正規雇用労働者全国センターの正式発足をはじめ「なくせ貧困運動」などを提起します。坂内氏は最低賃金や派遣労働、タクシー規制緩和問題など要求と運動が政治を動かす新しい情勢のもとで、統一してたたかえば前進する可能性が開かれていると強調しました。そして連合、全労協をはじめとするすべての労働組合や市民団体などにたいし、小異を残して大同につき、格差と貧困を解消するために共同してたたかうことを呼びかけました。

 「九条の会」など運動で憲法を守る世論の変化をつくりだしてきたことを強調。改憲派の動きをはねのけ、憲法を守り生かす圧倒的な世論をつくろうとのべました。

 全労連は現在、百二十万人。労組への期待が広がるなか、過去最多の組織で結成二十年を迎えようと呼びかけました。



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