2008年7月30日(水)「しんぶん赤旗」
完全失業率 4.1%に悪化
燃料高 中小企業の経営圧迫
6月
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総務省が二十九日に発表した労働力調査(速報)によると、六月の完全失業率は前月から0・1ポイント上昇し、4・1%となりました。失業率が4・1%に達したのは二〇〇六年九月以来です。
これをうけ、総務省は雇用情勢判断を〇七年の八月以来の「足踏み」から「先行き注意」に下方修正しました。
完全失業者数は前年同月比で二十四万人増の二百六十五万人となりました。
就業者数は、前年同月比四十万人減の六千四百五十一万人。〇三年二月(五十五万人減)以来の減少幅です。
このうち、性別では男性が三十九万人減少し、雇用形態別では自営業主・家族従業者が四十六万人減少しました。
燃料や原材料の高騰による中小・零細企業の経営悪化で、男性の業者が失業に追い込まれていることが分かります。
また、厚生労働省が同日発表した六月の全国のハローワーク(公共職業安定所)での有効求人倍率(季節調整値)は、前月から〇・〇一ポイント低下し〇・九一倍となりました。十三カ月連続の悪化です。七カ月連続で一倍を割り込みました。
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