2008年7月31日(木)「しんぶん赤旗」

新基地反対・後期医療廃止

沖縄県議会要請団に協力約束

志位委員長


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(写真)日本共産党の控室を訪れ、志位委員長(右から2人目)、穀田国対委員長(その右)に要請をする沖縄県議会野党の代表。手前左から瑞慶覧、赤嶺、前田、玉城、新里の各氏=30日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長、穀田恵二国対委員長は三十日、国会内で、沖縄県議会野党会派の要請団の訪問を受け、「米軍新基地建設反対」「後期高齢者医療制度廃止」の二点での全面的な協力を表明しました。

 要請団は、新里(しんざと)米吉団長(社民・護憲ネット)、前田政明(日本共産党)、瑞慶覧(ずけらん)功(社大党・ニライの会)、赤嶺昇(民主党)、玉城(たまき)義和(無所属クラブ)の五氏。

 六月の県議選で野党が過半数を獲得した沖縄県議会は七月十八日に名護市辺野古沿岸域での米軍新基地建設反対の決議・意見書、後期高齢者医療制度廃止を求める意見書を可決しました。要請はこれに基づくものです。

 新里団長は、「沖縄ではこの間、世論調査でも一貫して圧倒的多数が新基地建設に反対で、決議は民意の反映です」と強調。後期高齢者医療制度の廃止についても、県老人クラブ連合会主催の県民集会の開催が決まるなど県民世論になっているとし、日本共産党の協力を求めました。

 志位氏は「二つの要請に全面的に賛同し、その内容が実るように全力を尽くしたい」と発言。SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意から十二年、新基地の杭(くい)一本打たせていないこと自体が県民の総意を物語っていると述べ、「県民のたたかいが日米政府を追い詰めています」と激励しました。

 日本共産党の前田県議は、前日の米大使館への要請の際、グリーン安全保障政策課長が「SACOの失敗は繰り返したくない」と本音を漏らしたことを紹介。志位氏は「相手の苦しさを表していますね」「失敗というなら、米軍は基地のたらい回しをやめ、本国に帰るべきだ」と述べ、決意を固め合いました。

 また志位氏は、後期高齢者医療制度について「沖縄戦を体験し、戦後も占領下で苦労されてきたお年寄りに『うば捨て山』の制度を押し付けるのは許せない。参院で可決した廃止法案を臨時国会ではぜひ衆院で可決させたい」と表明。要請団一人ひとりと握手を交わしました。

 要請団は同日、首相、衆参両院議長、野党各党あてにも要請を行いました。



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