2008年8月1日(金)「しんぶん赤旗」
新基地工事 前倒し
赤嶺議員ら 米シュワブ基地調査
沖縄
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員と沖縄県議団は三十一日、名護市辺野古の米軍新基地建設予定地であるキャンプ・シュワブ内を視察しました。日本共産党の基地内視察が認められたのは、一九七八年に瀬長亀次郎衆院議員(故人)が嘉手納基地内を視察して以来三十年ぶりです。
党視察団は、現在沖縄防衛局が行っているシュワブ陸上部分における舟艇整備工場、下士官宿舎などの造成工事の状況を視察。シュワブ海岸付近に天然記念物のオカヤドカリやオキナワギクなど希少生物が生息しているとして、「アセス調査をするべきだ」とただしました。
沖縄防衛局は、「これらの施設の建設は『米軍再編』として行われる米軍基地の再配置の事業の一環であり、普天間飛行場代替施設建設事業とは事業内容も目的も違うため、アセス調査の対象にはならない」と説明しました。
赤嶺議員が「もともと『米軍再編』のロードマップにはシュワブの整備計画はない。新基地建設と密接に結びついた工事ではないか」と追及すると、防衛局は前倒しの建設であることを認めました。
視察を終えた赤嶺議員は「県民に知らされずに新基地建設にかかわる工事を強行していることに怒りを感じた。『工事先にありき』の乱暴なやり方を厳しく国会で追及していきたい」と述べました。
嘉陽宗儀県議団長は、「県議会で新基地建設反対の決議が可決されているにもかかわらず、県民をだまして強行的に建設をすすめているのを目の当たりにし、憤りを感じた」と話しました。
党視察団は、米軍キャンプ・ハンセンの実弾射撃訓練に反対している金武(きん)町伊芸区の池原政文区長を訪ね、被害状況などについて聞きました。
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