2008年8月3日(日)「しんぶん赤旗」
首相の地元「医療守れ」
群馬県医師会など集会
2200億円削減撤廃へ決議
福田康夫首相の地元・群馬県で、県医師会をはじめ医療関係団体が二日、前橋市内で地域医療崩壊阻止のための県民総決起集会を開き、「社会保障費の年二千二百億円削減の撤廃」を決議しました。約三百人が参加しました。
県医師会の鶴谷嘉武会長はあいさつで、「すでに医療崩壊が始まり進んでいる。これはひとえに国の低医療費政策による」「長年にわたる社会保障費の抑制で医療・介護は壊滅的事態に陥っている」とのべ、閣議決定された社会保障費の二千二百億円削減を批判しました。
同県の医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会の代表らがそれぞれの現場の実態を示して意見を表明。
地元国会議員らもあいさつし、自民党の尾身幸次元財務相は二千二百億円削減に弁解しつつ、「財政問題を解決しないと抜本的解決はできない」と消費税増税への理解を求めました。民主党の富岡由紀夫参院議員も「財政赤字のツケを社会保障費にしわ寄せすべきでない」としつつ「消費税も考える必要がある」とのべました。
三月に鶴谷嘉武会長らと懇談した日本共産党同県委員会から、酒井宏明衆院北関東比例候補、小菅啓司委員長、有馬良一書記長が参加しました。
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