2008年8月5日(火)「しんぶん赤旗」
靖国参拝中止せよ
石原知事に都民51団体
東京都の石原慎太郎知事が二〇〇〇年以降毎年八月十五日に靖国神社に参拝している問題で四日、市民団体五十一団体が石原知事に対し、参拝を中止するよう要請しました。
政教分離の侵害を監視する全国会議、日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会、平和遺族会全国連絡会が呼びかけたもので、各団体の代表ら約五十人が参加しました。
平和遺族会全国連絡会の西川重則代表らは、靖国神社が日本の侵略戦争を賛美し戦死者を「英霊」とたたえていると批判。知事の参拝が憲法の尊重擁護を公務員に義務づけた憲法九九条に違反することを指摘し、参拝をやめるよう求めました。
ある女性は「女学校の生徒だった戦前、(軍歌の)『海ゆかば』を歌い、靖国神社に向かって最敬礼した。『国のために死ぬのが尊い』と洗脳されていた」と訴えました。
都知事本局の担当者は「要請は知事に伝える」と答えました。
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